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経験の再構成




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 6月5日、東京都現代美術館でトーマス・デマンド展を見た。



 はじめ政治的、社会的事件の現場をわざわざ再現して写真に撮ることに、何の意味があるのかわからなかった。例えば事件の現場を絵で再現するのとどう違うのか。



 ニューヨーク・タイムズ紙が過去50年以上かけて集めてきた3千枚以上のイメージからホワイトハウスの大統領執務室を再現し、それをさまざまな角度から撮った写真を眺めながら考えた。



 この作品制作の過程で、作者は大統領よりも執務室の細部に詳しくなっただろう。なるほど、絵画で事件を再現するとすれば、例えば事件の悲惨さだったり、社会の矛盾だったり、とにかく何か作者の思いを表現するためであろう。そしてそれは現実そのものではなく、想像や誇張が含まれるだろう。もちろんデマンドの作る実物大の厚紙模型も、現実そのものではない。しかし彼の場合自分の思いを表現するというよりも、空間を再現することに重きを置いている。そしてその過程で、新たに気づくこともあるだろう。またその事件について、いろいろ考えることもあるだろう。つまり彼にとって作品制作は、ともすればメディア上で触れただけでわかった気になって通り過ぎてしまうさまざまな事件を、自分の中で再構成する作業なのだ。



 ところで常設展で見た、自分の見た風景を線と図形で再構成した油彩画を描く櫃田伸也も、作品制作が経験の自覚的再構成となっている点で似た傾向の作家なのかと感じた。



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